対象となる方、サービスの内容、訪問スタッフ・車輌についてご説明します。

精神科訪問看護の対象となる方

精神疾患をお持ちの在宅療養中の方(精神科で治療を受けている方)で、以下のような項目に該当される方が対象となります。この他にも必要とされる個別のニーズに対応しますので、ご気軽にご相談ください。ただし、薬物依存・アルコール関係疾患の専門プログラムはございませんので、それらの疾患の方には対応できません。

ご本人の状況などの該当項目

  • 退院後の生活が不安な方、一人暮らしが不安な方
  • お薬の管理が苦手な方など、治療を続けることが途絶えがちな方
  • 病気と付き合いながら地域での生活を望んでいる方
  • 日常生活のなかで心身ともにサポートが必要な方
  • 在宅生活のなかで家族や周囲の方との関係がうまくいかない方
  • 活動性が低く、閉じこもりがちになりやすい方
  • コミュニケーションが苦手で、話し相手がほしい方
  • 認知症の方で対話などのケアが必要な方

医療関係者などによる導入判断の目安となる項目

  • 定期的に症状や体調の管理が必要と思われる方
  • 服薬の管理が難しく、継続的なアドバイスが必要な方
  • 清潔の保持、食事や排せつの介助など日常的な看護が必要な方
  • 金銭管理などが難しく、経済的な相談や対応が必要な方
  • 日常的に心配なことや悩みごとについてアドバイスが必要な方
  • ご家族へもアドバイスや指導が必要と思われる方
  • 日常生活の自立に関してアドバイスや指導が必要と思われる方

サービスの内容

お一人おひとりの訪問看護導入の目的やその方のニーズに応じて、以下のようなサービスが提供されます。

健康管理

•病状の観察

病状について常に主治医と連携・相談します。

•定期的な健康チェック

身体的な状況も把握します。

•服薬の管理・指導

適切な服用についてアドバイスします。

日常看護

•清潔の保持

清拭や洗髪などのお世話をします。

•食事・排泄の援助

食事介助やオムツ交換を行います。

•床ずれの予防と処置

体位交換などの褥瘡予防を行います。

その他 医師の指示にもとづく医療処置を行います。

相談・指導

•福祉制度の利用

金銭管理や経済的な相談に対応します。

•相談

心配・悩みごとの相談など、対話をとおして精神科の看護ケアを行います。利用者のいろいろな思いを聴き、対応の仕方を一緒に考えます。

•ご家族の方への介護指導

ご家族へのアドバイスや指導も可能です。

リハビリテーション

•生活リハビリ

日常生活の自立に関してアドバイスや指導を行います。必要に応じ、作業療法士が専門的なアプローチを行うこともできます。

24時間365日体制で皆様をサポート

当事業所は24時間365日体制で皆様をサポートします。緊急かつ必要な場合には医療スタッフ2名がご自宅にお伺いすることが可能です。
(ご利用にあたっては別途ご契約が必要になります)

訪問スタッフについて

当事業所は精神疾患をもつ方々の在宅療養を専門的にサポートする訪問看護として福岡市内第1号(1997年11月)の認可を受け、本年設立24年の実績を有する事業所です。在籍するスタッフは精神科勤務歴(平均約5年以上の経験)の保健師・看護師・作業療法士など約20名です。ほとんどは看護師有資格者ですが、特に活動意欲が低下している方には作業療法士が対応して効果を上げています。日々の訪問のなかでは、訪問看護スタッフ全員が親しみと誠意をもって利用者の皆さんに接するのみならず、常に治療的なアプローチを行い、生活の改善に向けてサポートしています。

また私たち訪問看護スタッフは医療機関という施設の中でお会いするのではなく、ご利用の皆様の日常生活の空間にお邪魔するという意味で、私服でお伺いします。ご利用される方も、ぜひリラックスして訪問看護サービスをお受けいただきたいと思います。

お伺いする車輌などについて

訪問看護ご利用される方のなかには、周辺にお住まいの方の目を意識される方も多いので、お伺いする際使用する車輌は一部を除き訪問看護事業所名を表示していない車輌を使用しています。