施設長ご挨拶

地域の“からざ”になる温かい介護サービスの提供に努めてまいります。

2021年4月より介護老人保健施設からざステーションの施設長に就任いたしました。
からざステーションは2000年に始まる介護保険制度に先駆け、1997年10月1日に油山病院を母体とした認知症専門の老人保健施設として開設されました。“からざ”とは、漢字で「殻座」と書かれることもありますが、ラテン語のchalazaを起源とする英語で、卵の黄身を支える紐のような部分を指します。からざは白身から黄身に栄養を送ったり、大切な黄身が傷つかないようバランスをとったり、見た目は地味ですが大切な役割があります。
当施設は開設時より高齢者と家族の方々、病院と地域をつなぐ「からざ」になることを目指し、油山病院に隣接した場所で地域に開かれた施設を理念に発足し、2000年には介護保険における「中間施設」である介護老人保健施設となり、文字通り家族と高齢者、医療と介護、地域と医療機関の「中間」を支える役割を担ってきました。
精神科病院のサポートが受けられるため、認知症やその他の精神疾患をお持ちの高齢の方を中心に施設入所を受け入れてまいりましたが、現在ではさらに地域に開かれた施設を目指し、デイケアやショートステイ、リハビリテーションも実施しています。
残念なことに、昨年よりCOVID-19 感染症流行のため、地域活動等につきましては様々な制限を設けざるを得ず、歯がゆい思いをしていますが、タブレット端末による面会や玄関での自動モニターによる体温観察などをいち早く取り入れ、感染予防にも万全を尽くしております。これからも地域の“からざ”になる温かい介護サービスの提供に努めてまいります。

介護老人保健施設からざステーション
施設長 稲津佳世子
(精神科医、心療内科医、精神保健指定医、日本医師会認定産業医)

介護部長ご挨拶

介護部長 小川朋子のポートレイト

お一人おひとり、その方の未来に向けた関わりができるように
介護老人保健施設からざステーションは、高齢者の心身の機能を維持・向上するためのリハビリテーションを行い、在宅復帰を目指す中間施設です。また当施設は精神科病院併設の老健施設としての特徴をもち、認知症を含む精神疾患をお持ちの高齢者の方々に適切な医療と介護を提供しています。
しかし、あくまでも施設は利用者の皆様方の「生活の場」です。私たち職員一同は何より利用者に日々の生活感をしっかり味わっていただき、ゆっくりお過ごしいただけるよう努めています。幸いにも、当施設の職員達は高齢者への労わりと優しさをもち、それぞれの専門分野で利用者の方々に季節や楽しさを感じていただけるような工夫や配慮を行っています。
利用者にこちらでの生活を楽しんでいただけるという役割を果たすだけではなく、利用者お一人おひとりがどのように人生を歩んでこられたか、現在の心身の状況はどうなのか、これからどのような生活をなさったら最適なのかを、私たち職員がしっかり考え、ご家族と語り合い、その方の未来に向けた関わりができる施設になることを目指しています。
私たち看介護に携わる職員は、皆様のお一人おひとりの大切な人生をより深く考えサポートできるように努力してまいりますので、何卒ご信頼を賜りますようお願い申し上げます。

介護部長 小川朋子(看護師)