ご利用後の認知機能の平均値は改善

短時間通所デイケア「いきいき俱楽部」では心身の負担が少ない楽しいプログラムの提供に努めていますが、どれくらい認知症予防・軽度認知障害(MCI)の改善に役立っているか、具体的にどのような認知機能の変化がみられるかを測定しました。
今回は「ご利用開始時と12カ月後の比較」については実際にご利用いただいている20名の方に、「ご利用開始時と24カ月後の比較」については15名の方にご協力いただきました。また、認知機能の測定として活用した項目は「すぐに思い出す」「時間をおいて思い出す」「日時や場所を把握する」「段取りよく動く」「考えて話す」の5項目です。
結果は下表のとおり、いずれの項目も平均値は改善したことを示しているため、短時間デイケアの効果として一定の評価を確認できました。

利用時と12ヶ月の各評価項目の比較グラフ 利用時と24ヶ月の各評価項目の比較グラフ

測定期間 : 2017年5月~2021年9月(ただし対象者の利用開始時によって個別の期間は異なる)
参考 :「認知症予防事業 効果評価実施マニュアル(平成24年度版)」群馬大学大学院保健学研究科山口晴保研究室および高崎市長寿社会課作成、長谷川式簡易知能評価スケール、ミニメンタルステート検査(MMSE)

さらに、ご利用者の生活の質をより良く

今回担当スタッフは認知機能の変化を測定するにあたって、ご利用者自身が結果のフィードバックに興味を持たれ、今後も日頃の活動に前向きな気持ちで取り組んでいただきたいという思いがありました。さらに認知機能の改善が生活そのものに結びつき、例えば公共交通機関の利用や買い物を継続できている、自分で計画して運動教室や買い物・調理ができているなど、生活の質を維持・向上させることが重要です。私たちリハビリテーション部門スタッフは、それらの実現に向けてサポートしてまいります。

いきいきクラブチェック表