今回も前回に引き続き、免疫力についてお話したいと思います。
免疫力を上げるためには、「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」の働きを高めることが大切です。「NK細胞」とはいつも身体を守るために働いている自然免疫で、初めて出会ったウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃します。また、ある程度の記憶力を持っていることもあり、一度感染したウイルスに対し、二度目以降の感染については強く反応します。
この「NK細胞」の働きを食事によって高めるには、基本的にバランスの取れた十分な食事を摂ることです。みなさんは主食・主菜・副菜のそろった食事を3食規則正しく摂れていますか?
バランスの良い食事を摂ることを意識すると同時に、食品に含まれるいろいろな成分も「NK細胞」の働きを高めることに影響を与えていますので、その点にも留意しましょう。前回紹介した発酵食品に含まれるリボ多糖、きのこに含まれるβ-グルカン、ブドウなどに含まれるポリフェノール類、野菜や果物に含まれるビタミン類、レバーや赤身肉に含まれる亜鉛などが免疫力アップに効果があることが分かっています。これらの食品を基本的な食事と組み合わせることで、より免疫力の向上につながりますね。
食事の他に免疫力に影響する因子は生活習慣やストレスの有無、運動などと言われています。ストレスの少ない良好な生活習慣とバランスの良い食事が免疫力を上げることが科学的に根拠をもって証明されつつあります。
手洗いやマスク着用などの感染対策と、より良い生活習慣や食事で免疫力を向上させることで感染症から身を守りましょう!
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