はじまり
2020年1月はじめて「新型コロナウィルス」という言葉を聞いたとき誰が今日の状況を予測できたのでしょうか?感染症の専門家たちには予測できていたのかもしれません。私はといえば、極端な恐れと極めて無責任な楽観的な気持ちが入り混じっていて、他人事のように考えていた気がします。SARS(重症急性呼吸症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)そして新型インフルエンザとマスコミが騒いだほどには生活に影響はなかったように思います。私も昨年3月まではこのブログを書き、4月の下書きを途中まで書いていました。そして1年がたち新しい年度に入り、やっとこのブログの再始動にたどり着くことができました。
身の回りに起こったこと
研修会がなくなり、そのうちにオンラインに変わりました。飲み会がなくなりました。オンライン飲み会もやってみたい気はしますが、今でも対面で宴会をやっている人たちがいるのは何か不思議な気がします。地域活動がほとんどできなくなりました。校区の夏祭り・体育祭、各種団体の行事もしかりです。小中高と休校になったのには驚きました。小中学校における入学式と卒業式の来賓はPTA会長のみに限定され、保護者の参列も2名迄となりました。息子の卒業式(私立高校)では「保護者は不可の可能性あり」とされていました。「保護者1名のみ可能」の連絡が式のほんの数日前に入りました。当然のごとく家内が参加して、私は参加できませんでした。
有休休暇を取っていたのですがすっかり忘れて出勤いたしました。(ちゃんと修正しました)
私にとって新型インフルエンザとの違い
私はもちろんどんな病気にもかかりたくはありません。絶対避けたいのは自施設への感染症の持ち込みです。医療・介護のお仕事をされているほとんどの方も同じでしょう。当施設の特殊性としては多くの認知症高齢者の方たちです。インフルエンザでもノロでも感染したからといって行動は変わりません。時にほかのお部屋に間違えて入ってしまい、そして自分のベッドだと思ってそのベッドの主と一緒に眠ってしまうこともあります。マスク着用だとか自床で過ごすとかいうことは考えられません。
新型インフルエンザの時、消毒液を持ち歩き、いつもマスクをしていて、蜜を避ける私を周囲の人たちは不思議そうに見ていました。(仲の良い人たちから完全に変人扱いされたことも珍しくありません。)「みんなで旅行に行くのになぜあなただけ行かない?」と冷たい目で見られたこともありました。
今度は違いました。日本中の多くの方たち多くの場所で同じような行動をとっていたので変人扱いはされなかったようです。もちろんストレスはありますが、随分と安心して生活できています。何か変ですが、有難く思います。周囲が理解してくださるのです。
元には戻れない
いつからか元には戻れないという言葉をよく聞くようになりましたが未だによく理解できません。なんとなく戻れないという事はわかってきました。戻れることもあるのでしょう。戻れないこともあるのでしょう。戻らない方が良い。この機会に進めた方が良いこともあるのでしょう。
これから
しばらくの間、コロナ禍において起こったことを少し詳しく振り返り、これからのことを考えてみたいと思います。