こんにちは、私は作業療法士として訪問看護ステーションに在籍するスタッフです。「自分らしく生きる」をテーマに自己肯定感を含めてお話しさせていただきます。
自己肯定感とは自分で自分を認めてあげられる感覚のことです。この自己肯定感が低いと「私はダメ人間」「私には無理だ」などと、自己否定が癖となり、自分の決断に自信が持てず、人任せにして責任逃れをしてしまいます。ですが、一番嫌な責任から逃れたはずなのに、生き辛さを感じてしまうのです。なぜなら、それは自分の人生を生きていないからです。原因は幼少期に自分らしく生きる経験をさせてもらえなかったことと関係があると一般的に言われています。自分の考えを否定されたり、行動をとがめられたりする経験が多いと、いつしか自分を否定するようになり、誰かの指示通りに動きたくなるのです。そして、そのような状態のまま大人の社会に出てしまうことは、RPGゲームで例えるなら、レベル20の敵がいるステージにレベル1で装備も持たずに仲間のチームに入るようなものです。それでは、チームの中で意見することも出来ず、味方の指示に従って邪魔にならないように努めるくらいのことしかできないので、とても苦しいですね。
人生はゲームと全く同じではありませんが、共通している部分はあります。大切なのは経験値(XP)です。「失敗したって全て失うわけではない」「まずはチャレンジしてみよう」と、自分の人生を生きる覚悟を決めて、自分の人生に自分で責任を持つ経験を重ねることがとても大切です。幼い子どものように、両親に甘えた状態のまま(誰かに依存したまま)、大人の社会を生き抜くことは困難だと、私は思っています。また、その積み重ねと自己否定の習慣から抜け出すことで、自己肯定感も向上していくのではないでしょうか。
私は一人でも多くの方に自分らしく生きてもらうために、ご利用者様から様々なお話を聞かせていただき、一緒に考えて、時にはアドバイスや手助けをさせていただきながら、見守り続け、自立に向けて成長なさっていけるように、自分らしく最高の人生を生きていただけるようサポートできたらと思っています。
スタッフからのメッセージ