地域包括ケア(システム)。2025年問題。最近よく耳にします。ああ、よく知っている。何度も聞いている。と思うのですが立ち止まってしっかり説明できるかと考えてみますと、「・・・」わかっているようでよくわかっていない自分に気がつきます。

キーワードはいっぱい出てきます。「少子高齢化人口減社会」「地域ケア会議」「認知症初期集中支援チーム」「新しい総合事業」「多死社会」「エイジング ヒア」「エイジング イン プレイス」とまだまだきりがありません。ひとつずつ説明できますが、そうではなくて私の感じるところをお伝えしたいと思います。

厚生労働省は「団塊の世代が尊厳を持ちながら、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう推進します。」と説明していますがこれは「エイジング イン プレイス」に近いと思います。住み慣れた地域というのがキーワードですね。「エイジング ヒア」はその人によって適切な場所ということで住み慣れた場所には限りません。(諸説あります。)

皆さんにとって住み慣れた場所と適切な場所は一緒ですか?違いますか?

私には子供時代を過ごした故郷というものは思い浮かびません。野芥に住むときにここを子どもたちの故郷にしたいと決めて暮らし始めましたので野芥のまちが故郷です。野芥はこれからもっと住み慣れた地域になっていくと思います。

野芥の先輩たちは「住んでよかった野芥の町」を合言葉に約35年間取り組んできました。そんな野芥は私の誇りでもあります。「シビック プライド」(故郷の誇り)というそうです。野芥の町で永年暮らして自宅で死ねたらよいとも思います。でも家族のことを考えると・・・。野芥を出たくはありません。野芥には私が人生の最後を過ごす場所はあるのでしょうか?

これからしばらく地域包括ケアというキーワードでこんなことを考えたいと思います。