秋も深まり、木々が美しく色づく季節となりました。
先日のみんみん祭で栄養部は「やきそばと栗のムース」を販売しました。
今回は秋の味覚の代表ともいえる「栗」の魅力についてご紹介します。
では、早速ですがクイズです
問題.栗はどの部分を食べているでしょうか? ※答えは最後に↓

  1. 果実

古代からの栄養食!

ブナ科栗族の植物は、日本はもちろん、ヨーロッパ、アメリカ、中国などに自生し、古くから各地でその実が食用にされてきました。日本でも栗は、縄文時代から貴重な食料でした。全国に知られるようになったのは江戸時代と言われていて、京都周辺で名物として人気となり、さらに参勤交代を通じて江戸から全国に広まったとされています。

炭水化物を多く含む高カロリー食品で、糖の代謝を助けるビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンも含むので、効率よくエネルギーを補給できるため、重宝されていたようです。たんぱく質やビタミンC、カリウムも比較的多く含んでいます。

渋皮にも薬効が!

栗のビタミンCはでんぷん質に包まれているため、加熱しても損失が少なく、高い美容効果や免疫力アップが期待できます。渋皮には抗酸化作用やがん予防効果もあるタンニンや、整腸作用と大腸がん予防効果のある食物繊維が含まれているため、できるだけ渋皮を付けたまま調理することをオススメします。

栗を食べる際はだいたい100g程度がオススメで、大きめの栗なら5~6粒程度です、
栗は100gで164kcal、代表的な栄養素ではカリウムが一日の摂取目安の1/6程度、食物繊維は1/4程度、ビタミンCはなんと1/3程度摂取することができます。
その一方ででんぷんが多く含まれ、エネルギー量が多くなりやすいので食べすぎには注意が必要です。特に甘露煮やグラッセなど甘く加工されているものは、よりエネルギー量の多くなりますので気を付けましょう。

答え  3.種
実は、栗のイガイガが皮、堅い鬼皮が果実、薄い渋皮と食べているところが種なのです!種なので果実に分類されますが、ナッツに近い食べ物になります。ただし、他のナッツに比べると脂肪分が少なく、でんぷんが豊富になります。