土用の丑の日とは??
「土用」は、中国から伝えられた「五行説」に由来します。
五行説とは世の中のあらゆるものは木・火・金・水・土の五つに属しているという考え方で、春に木、夏は火、秋には金、冬には水というように季節ごとに割り振りが決められています。このとき、土はどの季節にも割り振ることができなかったため、土をすべての季節の変わり目に当てはめ、春夏秋冬の最後の約18日目を土用と呼ぶことにしたのです。
土用の丑の日はいつ??
土用の丑の日は年に1回だけ!と誤解されがちですが、実は季節ごとに複数回あります。
土用は立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前の約18日目を指します。つまり、土用の丑の日は季節ごとに1回、暦によっては2回あります。
1年に数回ある土用の丑の日ですが広く認識されているのは、立秋前の7月~8月にある丑の日です。7月~8月の土用は厳しい暑さなどで体に負担がかかり、厳しい環境です。そのため、夏の土用の日だけが注目されるようになりました。
土用の丑の日といえば「うなぎ」
本来うなぎに脂がのっておいしくなる季節は冬!夏には人気がありませんでした。夏にもうなぎを売りたいと、うなぎ屋が「う」のつくものを食べると良いという風習にちなんで、「本日土用の丑」と貼り紙をしたことがきっかけで店は大繁盛し、「土用の丑の日といえばうなぎ」と人々に多く知られるようになりました。
うなぎは夏バテ防止に!!
うなぎには疲労回復に効果があるとされるビタミンB1が豊富に含まれています。夏バテにより疲れた体、体力が落ちた体にはとても良い食材です。
他にも、ビタミンA(免疫力を高める)、ビタミンD(骨や歯を丈夫にする)、ビタミンE(血管を健康に保つ)、ミネラル(体の調子を整える)などさまざまな栄養素が含まれています。
また、「う」のつく食べ物としてキュウリやスイカなどのウリ類があります。カリウムが豊富に含まれているため夏の暑さを和らげ、体内の水分バランスを正常に保ち、高血圧の予防にも役立ちます。
暑い日が続きますが、体調には気を付けて夏を乗り越えましょう!