4月の法人学習会は、入澤院長による特別講演「より良い病院を目指して」が行われました。多くの職員が集いたかったのですが、残念ながら感染対策のため役職者のみ約50名が会場の多目的ホールで直接聴講し、一般職へはリモート配信を行いました。
思えば、入澤院長が就任された2020年度は新型コロナウイルス感染防止の対応に追われた目まぐるしい1年でした。今回の講演では、院長から昨年度の各部門の実績について丁寧な説明がなされ、今後当院がどのように進んでいくべきかを示されました。
まず、新型コロナウイルス感染対策を行いながらベッドコントロールを行うことは難しいことではあるが、入院そのものの内容を吟味することも大切であること。次に、精神科医療において国は精神科の患者さんの地域移行を進めていることに触れ、精神科の治療が入院だけで完結するものではないこと、そして円滑な地域移行と同時に退院後を見据えた多職種のチームでのかかわりが重要であることを強調されました。さらに、各部署が自分たちの行った努力を見えるかたちにし、そのための評価できる指標を考える必要があると。そうすることで私たち自身がそれぞれの医療行為の成果を誇れる職場になっていくだろうと、大きく励まされました。
最後に、何より患者さんや利用者さんからこの病院で治療ができて良かった、この施設で過ごすことができて良かった、と思っていただけるように、全職員が一丸となってコロナ禍の状況を乗り越えましょうと結びました。院長の講演は、医療人である私たち職員の使命や感知感を大切にしながら、組織人としての自覚を促す内容だったと思います。
法人学習委員 森脇理絵