8月の法人学習会は、からざステーション施設長 稲津佳世子先生より「非言語的精神療法」についてお話していただきました。先生は登壇される際に赤いワンピースに黒いジャケットを羽織って、サングラスをつけ、耳には大きなイヤリングをされていました。その姿に会場はどよめき、いったい何事だろうという雰囲気になりました。開口一番、「いま何を感じていますか?」と問いかけられ、物事のとらえ方は個人個人で異なり自分が赤色と感じている色は相手にとっても同じ赤色なのでしょうかと問われ、自分が伝えたいことと相手が受け取ったものが一致したときにコミュニケーションが成立するというお話から始まりました。改行
言語化する治療法として精神分析療法がありますが、非言語的精神療法としては五感を使った治療法が数多くあるようです。例に挙げると嗅覚を刺激するアロマセラピーはアルツハイマー型認知症に効果があるという報告があり、聴覚をつかったものには音楽療法があります。これらの他にも数多くの非言語的治療法を紹介されました。法人学習会の限られた時間では足りず、ぜひ別の機会にひとつひとつを詳しく紹介していただきたいと思うほど興味深い内容でした。
最後に簡単な催眠療法として両手を肩の高さまで上げ、目を閉じ、右手は重たい辞書が乗り左手は風船がくっついているイメージをするよう指示され、参加者の中には右手と左手の高さが大きく差がついている方が居られ、そういう方ほど催眠療法に効果があるようです。
今回はとても新鮮な話を聞くことができ、参加者からはもっと詳しく知りたいという声が多数挙がりました。またこの場でご報告できればと思います
法人学習委員 森脇理絵