11月15日のWEB講演会では、医療法人社団更生会草津病院の副院長である藤田康孝先生から草津病院の「うつ病治療の現状」についてお話をいただきました。広島市にある草津病院は、心療内科・精神科・神経内科を標榜し、精神科救急急性期病棟やストレスケア病棟を有する429床の精神科病院です。精神科リハビリテーションにも熱心で、デイケア・心理教育プログラムなど多彩な治療プログラムをお持ちです。
まず、藤田先生から昨今のうつ病の患者さんは軽度の方と重度の方に分かれるという話がありました。草津病院では、軽度のうつ病の方については薬物療法と休養を中心に適切なタイミングでリワークプログラムなどを導入し社会復帰を目指していただけるような治療スケジュールを行っているとのこと。また、重度のうつ病の方にはECT(修正型電気けいれん療法)を施行し、状態の回復をみて、軽度の方たちと同様に薬物療法や精神科リハビリテーションを導入していくそうです。いずれの方々にも、薬物療法は重要性も納得いただくようにご説明されているとのことでした。
うつ病治療の基本は、「休養」「薬物療法」「精神療法」であることを再認識した勉強会でした。
勉強会の報告