6月3日のWEB勉強会は「包括支援マネージメントによる治療アプローチ」について考
える会でした。
前半の講演は、医療法人静心会桶狭間病院藤田こころケアセンター理事長藤田潔先生
の司会で、「多職種チームによるLAI治療の関わり(医療法人光明会明石こころのホス
ピタルより看護師の岡山氏・医師の増本氏)」と「治療継続・地域定着を見据えた多
職種チームの取り組み(医療法人静心会桶狭間病院藤田こころケアセンターより薬剤
師竹内氏・精神保健福祉士森井氏)」の2題が行われました。いずれも主に統合失調症
の治療薬であるLAIを活用した多職種チームの取り組みについての現状報告です。LAI
活用により患者さんの地域生活の安定化を図れるようになり、これまで医師中心・病
院中心の医療から多職種チームがかかわる地域生活中心の精神科医療へ変遷していく
実態が報告されました。竹内薬剤師からはLAIを推奨する所以について詳しい解説が
ありました。また明石こころのホスピタルでは疾患ごとに治療を標準化した十数種類
のパスを充実させることで患者さんの自立を促すことができているとのこと。参加し
た受講者は大変興味深く学習することができました。
後半のパネルディスカッションでは、当法人の三野原理事長と内野地域医療連携部長
がパネリストとして参加し、当院独自の長期入院患者さんの退院支援システムや併設
のグループホーム(サンライズ荘)についてもコメントし、活発な意見交換が行われま
した。
勉強会の報告