2月の法人学習会では「医薬品安全管理について」と「2022年ヒヤリハット・インシデント報告について」をテーマに、医療安全管理委員会の永松薬局長と福島看護係長から説明していただきました。
まず初めに「医薬品安全管理について」です。
医薬品業務手順書の確認事項では、調剤室における医薬品の管理の重要性はもちろんですが、病棟・各部門への医薬品の供給の際は定期・臨時内服薬に日付を印字し安全に十分配慮したうえで与薬する。また、供給方法も2病棟では「個別のトレイで薬を運用すること」を徹底した取り組みや、病棟における医薬品管理のお話もありました。
薬局におけるヒヤリハット・インシデント報告では、各部署と情報を共有し対策を講じていくことの重要性を学びました。
患者さんへの安全な医療提供のため、声に出して確認行為を行う、ダブルチェックの徹底、危険予知トレーニング行うなど、日々の丁寧な取り組みがインシデント・アクシデントの軽減に繫がっていきます。
次に「2022年度ヒヤリハット・インシデント報告について」です。
今年度は、インシデント報告件数が減少傾向にあるものの、誤薬の件数が増加していて法人全体で誤薬防止に努める必要があること、インシデント報告・検討が習慣化している部署とそうでない部署があることへの課題も浮き彫りとなりました。インシデント報告・検討が習慣化することで重大な事故になる前に対処できるということを再確認しましたので、現場でしっかり取り組んでいきたいと思います。
最後に今回の研修会で一番印象に残ったことは、なにより情報の共有化と安全対策の必要性を職員全体で再確認していくことの重要性です。私たち医療従事者としての責務を果たしていくために、チーム一丸となって安心・安全の医療の提供を行っていきたいと強く感じる研修会となりました。
法人学習委員会 井上 晶美