12月7日、北九州総合保健福祉センター主催の平成30年度第2回精神障害者地域移行研修が開催され、油山病院の三野原院長と地域医療連携部内野課長(精神保健福祉士)が「精神障害者の地域移行支援の取り組み」について講演させていただきました。今回ご参加の皆様は、同市内の精神科病院の医師などの医療スタッフや相談支援事業所の関係者、保健福祉にかかわる行政職員の方々約70名でした。
まず、三野原院長が病院経営者としての立場と院長としての立場をふまえたうえで、この地域移行について自身がどのように考え、推進していく方向に舵をきったかをお話ししました。
次に内野課長からは、地域移行について、これまでの変遷と現在新たに取り組んでいることを具体的にご説明しました。特に、退院意欲が薄らいでいる長期入院患者さんへの職員間の意識、院内の他職種で構成するチャレンジグループ(ご参考:「長期入院患者への独自の退院支援」)、地域社会の支援者との協働の体制づくりなどを詳しくお話しいたしました。
グループワークの中ではご参加の皆様からさまざまなご意見ご感想をお聞きし、これらを参考にしてさらにより良い物を構築してまいりたいと思いました。
これからも当院は退院支援がスムーズにいくように、「橋渡し」する役割をしっかりと担ってまいります。
なお、12月14日にも田川市主催の研修会にて同様のお話をさせていただく予定です。
(ご参考)
「西日本新聞医療欄、当院退院支援を紹介」
「地域支援者と連携した退院仕組みづくり、読売新聞が取材」
「地域協働による退院支援仕組みづくり研修会を開催」